2003 第九の季節−1万人の第九
少しは文化的な生活もしなければ!
というわけで、この年末に向け「第九」のチケットを2回分ゲットしていました。
(まだ暑い季節の日曜日。安い席を手に入れるために、早起きしてホールで行列しましたがなぁ〜)
ところがっ
先月末、「懸賞に当たりました。チケットを郵送します。」というメールが!
何に応募したかも忘れていたので、「佐渡裕コンサート(大阪・12月7日)」だけではわけがわからず、ネット検索かけてみると、
おっ、1万人の第九ではないか!
ネットオークションに出すにはちょっと遅いし、テレビでしか見たことないから行ってみるか〜

2003.12.07

行程:
新大阪−(JR)−京橋・・・OBP・・・大阪城ホール・・・天満橋−(地下鉄)−東梅田・・・旭屋書店・・・ディスクピア・・・阪急百貨店・・・梅田−(地下鉄)−新大阪

コースイメージ:
大阪城公園駅から向かう人が多いのかと思っていたら、京橋からOBP内を城ホールへ向かう人の波ができていました。終演後は、混み合う駅をエスケープ(私は人混みが嫌い!)して、真っ暗な公園内を天満橋駅まで歩きました。

ワンポイント:
チケットは事前に SOLD OUT になっていたようですが、当日券売場が設置されていて、指定席と立見席が発売されていたようです。値段は未確認(前売指定は\5000)。

歩行距離:約2.0km
歩数:未計測
最高地点:15m位?(大阪城ホールAスタンド9列)
その日の夜の体重:79.2kg(歩かずに食ってたら、そりゃ肥えるわ)

検索エンジンから直接このページにお越しの方へ:
普段、ハイキングコースの紹介に使っているテンプレを使用していますので、余計なことが書いてありますが、ご了承ください。よろしければ以下のページにも寄っていってください。
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OBPで昼食するつもりで、京橋下車。西側の連絡通路を通ってツイン21に直結、濡れずにいけます。昔OBPでバイトしていた頃(20年位前)に比べると、この界隈もずいぶん変わったものだ。
OBP内のIMPビルの1階にあるカフェ(店名失念、スタバの向かい)で昼食。パスタのプレートランチで、家内はナスのトマトソース仕立てとシチュウパンのセット、私はペペロンチーノとチキンソテーのセットを注文。値段の割にはなかなか味もよろしいではないか!とりあえずパスタが熱々なのがGOOD。
※関西以外の方のための注 OBP - Osaka Business Park / IMP - International Market Place
ネットでの事前調査で「女性のトイレが死活問題」らしいので、家内はこのビルで化粧直し等を済ませ、城ホールに向かう。OBP/大阪城公園駅側の正面入口は一般出演者(要するに素人軍団)専用らしく、極めて少ない観覧者は南入口(大阪城側)へ誘導される。
会場に入ったのが、14:30頃。15時開演のはずなのに、場内では「まもなく開演します」とのアナウンスが流れ、着席を促している。「えらい気が早いなぁ。テレビの収録があるから、前説があるのかも。」などと考えつつ自席を探す。
ホールにはいると、観客席はA〜NまであるスタンドのAとNだけ。B〜Mは合唱団席、アリーナにもオケの左右後方に合唱団が。アリーナ軍団とスタンド軍団とが一体となるように雛壇が構成されています。男女構成は断然女声優位。少数派の男声は中央に位置するものの左右両方から女声陣に挟まれて・・・。まるで昨今の男女関係の縮図のようです。
そんなことを考えていると、14:45に前説の人が出てきました。TシャツにGパンのようなラフな格好で「ADさんか」と思っていると、「変身前の佐渡裕です」
まだ席に着いていない観客・軍団も多いのに、場内は一気に盛り上がります。観客全員が立ち上がって(お約束となりつつあるらしい)合唱のサビの部分を練習しました。
15:00、司会の小倉智昭さん、MBSの上田悦子アナが登場して、第1部が始まりました。ワーグナーのタンホイザー序曲が始まりましたが、???。
今回は(も)、オケは1万人の第九ユースオーケストラという関西圏の音大学生+国内プロ奏者+ウィーンフィル・ウィーン交響楽団からの招聘奏者という、レベルも楽器の質もバラバラな集団。城ホールというクラシック向きでない会場との相乗効果により、?????。(あえてコメントは差し控えさせていただきます!)
今回のゲストは、「さくら」の森山直太朗さん。場内ビジョン越しとはいえ、顔をアップで拝見したのは初めて。
「なーんか不健康そうな顔やなぁ」という印象。合唱軍団とのコラボもありましたけど、両者とも自己主張の固まりのようで、特に軍団側は合わせるよりも自分のパートを必死で突き進んでいる模様。
(順番が前後するかもしれませんが)シークレットゲストの登場。阪神タイガース八木裕内野手と矢野輝弘捕手です。今年は何かと出番が多い二人を指揮台の前に座らせて、「六甲おろし」の演奏+大合唱。佐渡っち(京都生まれの阪神ファン)とオケと合唱団と観客が一番乗って、まとまった演奏はこの曲だった。(本末転倒か?軍団は第九より自信を持って歌っていたぞ!オケもまた然り)
ちなみに今朝(12/8)の朝日新聞大阪面と Asahi com に掲載された写真はこの時のもの。他紙はわかりません。
休憩。トイレは大行列、喫煙所も大賑わい。ヲイヲイ、コーラス前にたばこ吸っても大丈夫?
第2部開始。いよいよ第九(L.v.ベートーヴェン「交響曲第九番ニ短調作品125[合唱]」)です。第3楽章まで、軍団の出番はなく、やや手持ちぶさたの様子。こちらはおじいさんの雄姿を見に来たらしい後ろの席にいるジャリお子様2名の騒音に悩まされ続ける。(おーい、親も何とかしろよ!)
第4楽章。ソリストと軍団の出番です。軍団の合唱は一言で言えば「まとまりがない」。左手から右手にかけてソプラノ・テノール・バス・アルトが別々のところから聞こえてくることもあり、ハモリも何もあったもんじゃない。
たぶん経験者が前列を占めていると思われる(ヘルパーさんとしてか、軍団には大阪フィルハーモニー合唱団が混じっている)ので、同じパートでも前と後ろとで声の出方が違う。安心して聞いていられないのは、観客にとって苦痛かも。
ソリストはさすがにウマイ!
特にバリトンの福島明也さん(名前はプログラム見なくちゃわからないけど、私の中では「ひげの人=第九のバリトン」として認識している)は、なじみがあるだけに聞きやすい(=安心)。
その他のソリストは、ソプラノ/浜田理恵さん、メゾ・ソプラノ/坂本朱さん、テノール/吉田浩之さん。
第4楽章最終の、どんどん盛り上がっていくところが私は好きです。これが聞けたからまぁいいか。(この時点でオケしか耳に入っていない)
鳴りやまない拍手の中、何度か佐渡っちが出たり入ったりした後、アリーナの最前列にいた司会・ゲストの皆さんがステージへ。階段がないから、みんな50cmほどの高さを「うんしょ」って感じで登っているけど、上田の悦ちゃん、ドレスでそれはないぞー!!
最後は(定番らしい)蛍の光。場内が暗くなって、軍団・観客がペンライトを振る様は、大変美しいものがありました。でも明るくなった直後に、まだ観客が拍手したり、コンサートマスターがみんなの健闘をたたえたりしているのに、軍団の一部がトイレに走ったり、帰り支度をしているのにはあきれました。(こっちはまだ余韻に浸っているのに・・・)
会場を出ると夜も更けて、正面のライトアップされた大阪城がたいへんきれい(演出効果としては何物にも換えがたい感があった)でした。でも天満橋駅まで歩くのは寒かった。コート着用すべきだったと後悔。
総評:
お祭りとしては楽しくていいと思いますが、クラシックを聞きに行くつもりで出かけると、痛い目に遭います。
帰り道、旭屋書店で山と高原地図を購入。ちょっと攻めてみようかなと考えているダイヤモンドトレールが載っているものを求めました。
そのあと曽根警前のディスクピアで、お口直しならぬお耳直しのため、小澤征爾/サイトウキネンオーケストラの第九のCDを購入。
阪急百貨店のデパ地下を探検した後、帰宅。早速CDをかけたことはいうまでもありません。
このコンサートの模様は、12月23日午後3時55分から、毎日放送・東京放送・北海道放送・中部日本放送・RKB毎日放送で放映されます。した。
うまくミキシングしたり、軍団の声のずれを0.01秒単位でずらしたりして、きっとテレビではすばらしいコンサートになることでしょう。技術者の皆さんたいへんご苦労様です(笑)
12月24日追記
な、なんなんだこの放送は!「山本太郎第九を歌う」というタイトルと共に、イベントのコンセプトを無視した番組になってしまった感がありました。
例年は、もう少しコンサート全体の流れに沿った構成になっていたような気がするのですが・・・。あまりにも「1万人」を無視しすぎなのではないでしょうか。
山本太郎の(番組向けとはいえ)努力はよくわかりましたが、番組を見ると「1万人」が山本太郎の引き立て役にしか感じられませんでした。今頃「1万人」関係の掲示板には「がっかり」スレがたくさん立っていることでしょう。
来年は(ちょっとだけ)「挑戦してみようかなぁ」と考えている私としては、「1万人」と「ユースオケ」の「にんげんドキュメント(c NHK)」的な構成をMBSに期待したいものです。
なにより「六甲おろし」が放映されなかった(著作権の問題か?)のは、残念。「さくら」(もエンディングに押しやられていましたが)より会場の雰囲気が良く伝わる一曲だったのに・・・。オープニング、山本太郎が指揮する場面で一瞬流れましたけど、八木・矢野両選手は全く写りませんでしたね。
やや不完全燃焼、ストレスの残る1時間弱でした。
リンク:
毎日放送1万人の第九ホームページ
観客に配布された楽譜 (PDF)
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