霊峰白山登拝
この夏のメインイベントがやってきました。小中学生時代は毎年登っていたのですが、今回は約25年ぶりの白山登山です。
都会の暑さと喧騒(と仕事の都合で同行できなかった妻)から離れて、さわやかな数日間を過ごしました。
2004.08.08(第1日)

行程:
自宅=(市バス)=大阪駅=(西日本JRバス)=金沢駅=(お迎え)=実家

コースイメージ:
何を隠そう、わが実家にはエアコンがないのです。その上、扇風機も壊れてから買い換えてないとのこと。
予想どおりこの実家での一夜が、この旅行最大の修行となりました。
2004.08.09(第2日)

行程:
実家=白峰村市ノ瀬=(北陸鉄道バス)=別当出合・・・中飯場・・・別当覗・・・甚之助避難小屋・・・黒ボコ岩・・・弥陀ヶ原・・・室堂

コースイメージ:
別当出合から室堂への登りメインルートである砂防新道を選択しました。急登もほとんどありませんので、ゆっくり登ればそれほど疲れません。

歩行距離:約6.0km
歩数:11535歩
最高地点:2450m(室堂平)
その日の夜の体重:?kg
砂防新道と観光新道の出発点である別当出合休憩舎

この日は車両通行規制日のため、市ノ瀬で駐車後、バスでやってきました。
この春の土石流で流出した旧橋に代わって、突貫工事で設置された新吊橋

設置高が高くなったため、橋長が伸びました。渡る途中、左下には旧橋の残骸が見えます。
中飯場

ちょっと体が温まり始めたところで1回目の休憩です。
甚之助避難小屋

小屋の外にも広い休憩スペースがあります。

昼食が終わって「出発」という頃にガスが出てきました。
歩き始めた直後から雨〜
黒ボコ岩

観光新道との合流点です。
雨は室堂に着くまで降り続きました。でも到着直後にあがりました。くやしー
2004.08.10(第3日)

行程:
室堂・・・御前峰・・・(お池めぐりコース)・・・室堂・・・(トンビ岩コース)・・・南竜ヶ馬場・・・(展望歩道)・・・室堂・・・(お池近道)・・・大汝峰・・・(大汝巻き道・お池近道)・・・室堂

コースイメージ:
観光に使える一日を設定しましたので、南竜と大汝へピストンしました。
トンビ岩コースは、結構荒れているだけにあまり人気がないようです。でも道がわからなくなるようなことはありませんので、安心して歩くことができます。
大汝峰へのガレ場は、途中から道がわかりにくくなります。○や→のペイントがありますが、それでもわからなくなったらとりあえず登りましょう。そうすれば必ず着きます(笑)

歩行距離:約14.5km
歩数:29623歩
最高地点:2702m(御前峰)
その日の夜の体重:?kg
御前峰頂上に立つも、一面雲だらけ
「本来ならば〜」と枕をつけて景色の説明をする白山奥宮の神職

お日の出を期待して昇った登山者もがっかりモード
雲の間から少し顔が覗きました。
お日の出はあきらめて、お池めぐりへGO!

自然解説員が景色や動植物の説明をしてくれます。
トンビ岩

室堂での朝食後、南竜に向けて歩いています。

特徴的な形が面白い。
南竜から室堂に戻って今夜の寝床を確保した後、大汝峰へ。

石垣の中に下の祠があります。
大汝神社の祠

屋根に避雷のための電線が見えます。
大汝峰から御前峰(右)・剣ヶ峰(左)を望む

左手前は翠ヶ池
ベニヒカゲ

ザックに止まって休憩してます。
室堂展望台からの夕日

室堂平の稜線と雲海に沈んでいきます。
その反対側では、雲が染まっています。

もう少し暗くなったあと、この雲の中から稲光が何度も見えました。
2004.08.11(第4日)

行程:
室堂・・・御前峰・・・室堂・・・黒ボコ岩・・・殿ヶ池避難小屋・・・慶松平・・・別当出合=(北陸鉄道バス)=市ノ瀬=金沢駅=(西日本JRバス)=大阪駅=(地下鉄)=西中島南方・・・自宅

コースイメージ:
当初、観光新道〜白山禅定道で直接市ノ瀬へ降りようと思っていたのですが、時間の関係上、別当出合へ降りることになりました。
このルートは全線、砂防新道に比べ「整備が行き届いていないなあ」という印象です。特に別当坂分岐より下は、慣れていないと足にくる急降・荒れ坂です。使い慣れない金剛杖を突いて前を歩く女子大生風2人組にはひやひやさせられました。

歩行距離:約9.0km
歩数:19679歩
最高地点:2702m(御前峰)
その日の夜の体重:80.6kg
夜と朝との境目

御前峰への稜線がうっすらと浮かび始めます。

まだ上空には満天の星が・・・。
お日の出

今朝は最高の天気です。
一筋の光が差す一瞬が美しい。
反対側の雲海

御前峰の影がくっきり映っています。
恒例三角点

一等△白山
N 36-09-18.2292
E 136-46-17.2053
H 2702.17m
御前峰から見た室堂

室堂平の下(奥)には弥陀ヶ原が広がります。

このあと、剣ヶ峰側の斜面にあるという「転法輪の窟」を探したのですが見つからず。
青石

天上界と地上との境目を示す大石です。
物資輸送ヘリ

通常は着陸しないようですが、自分の足で「よう歩かん」視察の県会議員を運搬してきたようです。

このあと室堂を出発し、ひたすら歩いて別当出合へ帰り着きました。
今回見つけた草花 (大きな画像になります。ブラウザの「戻る」でお戻りください。)

ミヤマトリカブト

ミヤマシシウド

オタカラコウ

シモツケソウ

ハクサンフウロ

イワギキョウ

クロユリ

チングルマ

コバイケイソウ

ニッコウキスゲ

イブキトラノオ

ミヤマリンドウ

オヤマリンドウ

タカネマツムシソウ

ゴゼンタチバナ

イワツメクサ

イワオトギリ

アオノツガザクラ

クルマユリ

ハクサンオミナエシ
おみやげコーナー
妻への土産

登った人しか買えない奥宮のお守り

巫女さんがかわいかったので、つい散財してしまいました。
懸賞応募に使える土産

白山山頂郵便局のほか一部の郵便局限定発売記念切手

花は左から、
ハクサンシャジン
クロユリ
ハクサンフウロ
ハクサンイチゲ
自分への土産

切手の台紙に記念スタンプを押してきました。当然タダ。
感想
四半世紀ぶりの白山は、登山道や設備などいろいろな部分で観光地化してしまっていて、少しがっかりしました。
また山のマナーやルールを知らず、また勉強もしてこない登山者は、「山に入る」ということがどういうことなのかを再認識する必要があります。山小屋とホテルとの区別もできない高齢登山者に遭遇したのは、この旅で最悪の出来事でした。
ただゴミは以前と比べて格段に少なくなっていました。ゴミ持ち帰り運動の広がりとともに、子供の頃毎年清掃登山をしてきたことが役に立ったのかなあと、少しだけ満足しています。このまま美しい山として名を馳せればいいのですが。
総合的には大満足の登山行でした。3、4日目は天気も良かったし、涼しいし、お子様団体・ツアー登山はいないし、花は良く咲いているし、景色はきれいだし、巫女さんはかわいいし、と楽しく気持ちのいい日々を過ごすことができました。ぜひ来年は妻も連れて行きたいと思っています。
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